大阪における大規模プロジェクト

大阪から日本を元気にする!
人口約900万人、伝統文化と現在的な暮らしがブレンドされ、今後の発展がますます期待される大阪。

歴史的に経済と文化の中心であった大阪には、ユネスコ無形文化遺産にもなっている「文楽」や「大阪城」「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」、世界最大級の大きさを誇る水族館「海遊館」など、たくさんの伝統的・現代的な観光名所があります。
また、大阪は同じ関西にある京都や奈良、神戸や和歌山などにある世界遺産に簡単にアクセスできることが魅力となり、
観光客は平成29年に始めて1000万人を突破しました。

そんな大阪は、大規模開発が着々と進んでいます。

2023年 
中之島開発プロジェクト
更地になっていた中之島4丁目エリアの大阪大学医学部跡地に、病院やリエゾンオフィス、カンファレンスセンターなどからなる医療系複合施設「中之島4丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業」の開発計画が進んでいます。
隣接地には大規模な美術館(中之島美術館)が2022年2月2日に先駆けてオープンしました。
新しい建物が並ぶ中之島エリアに注目が集まっています。

▶ (画像出典元)大阪市役所
2024年 
りんくうタウン再開発
りんくうタウンは関西国際空港の対岸に位置する再開発エリアです。
バブル期にはオフィス・ホテル・商業施設などの用途の超高層ビルが多く計画されておりましたが、バブル崩壊の影響を受け頓挫しました。
しかし近年関西国際空港はインバウンド観光客が利用する空港として人気が増してきており、りんくうタウンではホテルや観光施設開発が進んでいます。
りんくうタウン駅から南側にやや離れた敷地で、国際観光に資する施設とMICE施設が入るツインタワーの複合ビルを建設する計画で、規模はホテル棟が地上32階建て、客室数315室、住宅棟が地上38階建て、MICE棟が地上5階建て、高さ148m、総延床面積約132,000㎡、2024年の開業を目指している。りんくうタウン再開発計画にも注目が集まっています。

▶ (画像引用元)Setia Osaka Integrated https://www.ttgroup.com.my/architect/projects/setia-osaka-integrated
2025年 
大阪万博
※写真はイメージです
日本政府が大阪誘致を目指す2025年国際博覧会(万博)の開催国を決めるBIE博覧会国際事務局の総会が2018年11月23日にパリで開かれ、加盟国による投票の結果、日本(大阪)がロシア(エカテリンブルク)とアゼルバイジャン(バクー)を破り、開催国に選ばれました!
国内開催の大規模万博は1970年大阪万博、2005年愛知万博(愛・地球博)に続き3回目で、大阪では55年ぶりの開催となります。

開催期間:2025年4月13日(日)~10月13日(月)184日間
開催場所:大阪 夢洲(ゆめしま)
想定来場者数:約2,800万人
参加国:150カ国(見込み)
経済波及効果(試算値):約2兆円

(出典)経済産業省 2025日本万国博覧会基本構想案
▶ (画像出典元)2025日本万国博覧会誘致委員会
2020年代後半 
大阪IR構想
※写真はイメージです
大阪府と大阪市は2019年2月12日に、大阪ベイエリアの夢洲に誘致を目指すカジノを含む大阪IR(統合型リゾート施設)の基本構想案を明らかにしました。
2021年9月28日の発表によると、米国の大手IR運営グループ「MGMリゾーツ・インターナショナル」と国内大手企業「オリックス株式会社」の共同による計画が、大阪府・市のIR施設の設置運営事業予定者に選定されたことが明らかになり、MGMとオリックスによる大阪夢洲IR計画は、初期投資額1兆800億円と、国内最大級の不動産開発となる見込みで、年間来場者数は国内外から2,050万人を見込んでいます。
開業後の近畿圏への経済波及効果は年間7600億円、雇用創出効果は8万8千人と推定し、府市の歳入は年間850億円増加する見込みです。

(出典)大阪IR基本構想(案)より
▶ (画像出典元)MGM Resorts International
2027年 
うめきた2期基盤整備の全体完成予定

うめきた1期地区はグランフロント大阪としてオープン済みですが、うめきた2期地区でも現在開発が計画されています。
「うめきた」はもともと貨物駅があったエリアで、以前は大阪北ヤードと呼ばれていました。 全体面積は24ヘクタール。そのうちの7ヘクタールがグランフロント大阪として先行開業し、開業1年で5,300万人、5年で2億6,000万人が来場しました。
うめきた2期基盤整備はJR大阪駅の北側「大阪最後の一等地」と呼ばれる場所でありながら中央部に4.5ヘクタールもの都市公園を整備する大胆な計画です。 「みどりとイノベーションの融合」をテーマに、ホテルや商業施設を始め、オフィスや都市型スパなどが新たに誕生する予定です。
さらに、飲食店やミュージアムなども様々な機能を持った都市公園「うめきたの森」も開園し、都会の中で緑を楽しめる憩いの場を提供し、観光から、ショッピング、仕事や住まいまで、緑あふれる環境の中で、新しい大阪を体感できます。
今後のスケジュールは、2024年夏頃に先行まちびらきき(一部民間宅地および一部都市公園)、2027年にうめきた2期地区全体開業の予定となっております。
うめきた2期地区開発プロジェクト(https://umekita2.jp/

(出典)大阪の改革(エリア編)大阪府大阪市 第16回副首都推進本部会議参考資料
(画像出典元)UR都市機構

2031年 
なにわ筋線開通予定
大阪都心を南北に貫く鉄道新線「なにわ筋線」の計画が大阪府、大阪市、JR西日本、南海電気鉄道、阪急電鉄の5者で大筋合意し、2031年の開通を目指しています。
建設構想から約30年の巨大プロジェクトです。
この線が開通する事で大阪都心から関西国際空港のアクセス時間が短縮されることになります。
「うめきた」エリアや「中之島」のアクセスが良くなり、なにわ筋周辺への利便性も高まります。

(画像出典元)大阪府
2037年 
リニア中央新幹線 大阪延伸 品川-大阪間 全線開業予定
「時速500kmでの浮上走行」という革新的な進化を遂げ、東海道新幹線が50年以上にわたり築き上げてきた確固たる安全性を受け継ぐ超電導リニア。そのリニアを使用するリニア中央新幹線建設が進んでおり、東京(品川)~名古屋を40分、東京~新大阪を67分で結ぶ計画です。品川~名古屋は着工開始済みで、2027年に開業を予定しています。
事業主体のJR東海は、最終的に新大阪までの延伸を予定しており、名古屋~新大阪間の開業は当初2045年の予定となっていましたが、 政府・自民党や沿線自治体から早期の大阪開業を望む声が根強く、JR東海も延伸そのものには前向き。そのため、政府はJR東海の財政負担を軽減することで8年間の空白期間を解消できないか、検討に入っています。
実現すれば2037年にも名古屋~新大阪間のリニア中央新幹線が開業することになります。
(画像出典元)Hisagi,CC BY-SA 3.0,Link